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ヽ['A`]ノキモメンの生活廃棄物展示場    

ここに書く事が無いんだけど、それは大丈夫なんですかね?

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メルジャーノフのグリーグ:ピアノ協奏曲

メルジャーノフが最近亡くなったという記事を見て、
「そういえば、この記事に貼ってあるLPの録音を持ってたぞ」という事でブログの存在を思い出した今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
最近はパイプのレストアに嵌っておりまして、良さげなエステートパイプを入手しては、
正気を疑うレベルの汚れに閉口しながら、レストアをする日々です。
さて、気がつけば年も明けてしまったので、さっさとレビューを書いてしまいましょう。

グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
ピアノ ヴィクトル・メルジャーノフ
指揮 フアト・マンスロフ
モスクワ放送交響楽団
Rec:1981
Vista Vera VVCD-97017
merzhanovgrieg.jpg
今回の演奏はメルジャーノフとマンスロフによるグリーグのピアノ協奏曲です。
やたら筋肉質かと思いきや、抜くところはキッチリ抜くという、メリハリのある演奏です。
メルジャーノフの卓越した技術は弱音部の美しさで特に発揮されており、
耳当たりの柔らかさと音の芯の強さの両立には舌を巻くほどです。
マンスロフとモスクワ放送響は、この稀代のピアニストのサポートに徹し、
どっしりと音楽を下から支えていきます。(たまに金管楽器が爆発しますが)
自然なアナログ・ステレオ録音で聴きやすい音質であり、万人にオススメできる演奏と言えるでしょう。

メルジャーノフはキャリアの割に録音の数が多くないみたいですが、
この演奏を聴く限りでは、もっと取り上げられても良いピアニストだと思いますよ。
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オルベリアンの録音をいくつか聴いた。

Delosから出ているオルベリアン指揮のヴィヴァルディ「四季」が妙なテンポ感と強弱の怪演でした。でも、四季の怪演ならシェルヘン先生に勝るものはありませんし、ロシア勢ならバルシャイの名演があるので、オルベリアンはSACDで良い音質で聴けるというだけの録音でした。おしまい。

・・・というだけでは余りにも短いので適当にオケとか指揮者について解説しときます。
モスクワ室内管弦楽団はバルシャイが設立したオーケストラで、ショスタコーヴィチの交響曲第14番を初演した事で知られているオケです。バルシャイの亡命後、べズロドニーやトレチャコフが音楽監督を務め、91年からはアンドレイ・コルサコフが務める事になっていたのですが、皆さんご存知の通り、アンドレイ・コルサコフは同年に心臓発作で急死してしまいます。そこでお呼びがかかったのがコンスタンティン・オルベリアン。
このオルベリアンはアルメニア系移民の子に生まれたアメリカ人。当時はピアニストとしてハチャトゥリアンのピアノ協奏曲が知られておりましたが、何にせよ、ロシア人でも弦楽器奏者でも無い人間を音楽監督に迎えるという冒険にモスクワ室内管弦楽団は打って出ました。
しかし、そんな経緯で生まれたコンビながら、Delosを中心に仕事を取ってくるオルベリアンはモスクワ室内管にとってはありがたい存在で、その蜜月は2010年まで19年も続きました。(バルシャイの22年に次ぐ歴代2位の任期)

余談ですが、オルベリアンは、かつて存在したアメリカのRussianDiscというレーベルの社長でもありました。ロストロポーヴィチに訴えられて潰れた一連のゴステレ音源レーベルのうちのひとつですね。だから、最近になってRussianDiscが自前で録音していたムナチャカノフのショスタコーヴィチ映画音楽集とかがDelosから再販されているらしいです。
本当にアメリカRussianDiscの自前音源の権利の管理もオルベリアンがやっているのなら、個人的にはイリヤ・グリューベルトのシベリウスのヴァイオリン協奏曲やエシュパイのヴァイオリン・ソナタ辺りを復刻して欲しいところ。

カバリエ=ドメネクのローマ三部作

トルコのオーケストラによるベルキスや、モスクワ・ソロイスツによる武満のようなオタ好みの録音をリリースしているONYXの最新録音。室内楽から始めて、オーケストラ録音も手掛けるように事業を拡大していくという、ステレオ黎明期の小レーベルのような編纂を辿っているので、今後も応援していきたい。

レスピーギ:ローマの松
ジョゼップ・カバリエ=ドメネク
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
Rec:? (2010年頃?)
ONYX ONYX4083
onyxroma.jpg
ローマの松というと、ついこの間、ネシュリングのローマ三部作について書いたばかりじゃなイカと思ったら、今年の1月の記事だった。もう半年以上前だ。時の流れが速すぎる。イカんでしょ♪イカんでしょ♪
そのネシュリングのローマ三部作の記事で、録音の素晴らしさについてグダグダっと書いてるけど、今回のドメネクの録音も負けず劣らずの優秀録音。
中でも、カタコンブ付近の松におけるバンダのトランペットの響き方が素晴らしい。しっかり遠くから鳴っているのに、涼やかに聴こえてくる。その場の乾いた空気がスピーカー越しに届いているかのようだ。
そして、ジャニコロの松での指揮者の呼吸の絶妙さ。遅すぎず速すぎず、それでいて一本調子にならないようにごくごく自然に、わずかにテンポを揺らす。優しいビブラートのクラリネットのソロがそれに応え、音楽が静寂に包まれたところで、木の上のナイチンゲールが鳴き始める。非常に効果的だ。
派手さは無いけど、ローマの風景が目に浮かぶ(行った事ないけど!)ような演奏。これは広くオススメできる。

演奏も録音も、細部までこだわり抜いた名録音なのに、ロケーションやプロデューサー、エンジニア名はおろか、録音年月日すらも記載されてないのはどうなんだろう。

宇野功芳のドヴォ9

※注:褒めてます

ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 op.95「新世界より」
宇野功芳
アンサンブルSAKURA
Rec:2005年1月22日ライヴ
U.R.F. URFR-0109
unoworld.jpg
宇野氏は音楽評論の傍ら、合唱やオーケストラの指揮をたびたび行っており、CDもいくつかリリースされている。
今回のドヴォ9はその中のひとつであり、同氏にとっては現在まで唯一の録音。
宇野氏が指揮した録音に共通して言えることは何と言っても強烈なデフォルメにあるだろう。作曲家の意思など何処吹く風の「俺はこう思う」的な超個性的演奏の数々であり、宇野氏に共感する者、激怒して批判する者、爆笑しながら収拾する珍演マニアの三者にハッキリと分かれる。
この新世界においても、そんな宇野氏の強烈な個性は健在だ。冒頭の低弦に続くティンパニの異常な強打がいきなり聴く者を独特の世界に引きずりこむ。ドヴォ9という曲は元々ティンパニが多用され、曲を底から支える役割を担っているが、この演奏に限っては全曲を通じて、底から支えるどころか上から持ち上げるかの如くティンパニが際立たされている。
更に演奏では、ここで大見得を切るかという大きなタメや、非常に作為的なテンポの緩急、音の強弱が頻出する何とも怪奇な世界が繰り広げられる。新大陸からの便りのはずだが、アマゾンの奥地からのそれのようだ。
そして、コーダでは一気呵成に急加速しテンションを更に上げていくが、例によって唐突なので、そのテンションが最高潮に達する前に尻切れトンボ的に終わってしまう。なんとも煮え切らない感が残るが、少なくとも聴衆の皆さんは盛り上がっているので「ならばよし」というところか。

アンサンブルSAKURAは公式ページを見ていただけばわかるように、日大のOB・OGを主体としたアマチュアオーケストラ。それ故、技術的には拙いところはあるものの、社会人としての限られた時間の中でも面白い演奏を作り上げ、こうして聴かせてくれたことに感謝。
珍演マニアにはたまらない演奏の記録である。

マレーシア・フィルの「わが祖国」

先週末から、風邪を引いたわけでもないのにクシャミがよく出る。
ついに花粉症というやつにかかってしまったんだろうか。
それはそうと、ラン・シュイ/シンガポールsoの「大地の歌(広東語歌唱)」はハズレだった。南無。

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
クラウス・ペーター・フロール
マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団
Rec:2009年8月
BIS  BIS-SACD-1805
malayvlast.jpg
マレーシアは東南アジア、シンガポールとタイに挟まれたあの国ですが、そこのオーケストラとなると馴染みが無い方もいらっしゃるかもしれません。しかし、マレーシア・フィルはたびたび来日していて、その度にかなりの技量を披露して日本のクラオタを楽しませてくれています。
そうです。いろいろと小うるさい日本のクラオタもビックリするぐらい上手いオーケストラなんです。では、何故そこまで上手いオーケストラなのかというと、スポンサーであるマレーシア国営石油企業ペトロナスの資金力を背景に、世界中から腕っこきを集めているからなんですね。なんと、メンバーの8割以上が非マレーシア人です。先日のアジアカップにおけるカタール代表を思いだしますね。
マレーシアフィルは、前述のペトロナスの本社が入っているクアラルンプールのペトロナス・ツインタワーに付随したホールを本拠地としていますが、その資金力と技量に見合った格調高さを演出するべく、男性はバティック(ムスリム男性の正装)か、長袖スーツwithネクタイというような厳しいドレスコードを設けています。Tシャツにジーパンで行ったら門前払いですよ。

2008年から音楽監督を務めているクラウス・ペーター・フロールはベルリン交響楽団に始まり、ミラノ・ジュゼッペヴェルディ交響楽団からフィルハーモニア管やダラス交響楽団を歴任した実力派で、こちらも何度か来日しています。
さて、ここまで書けば「そこいらのアジアのオケとは一味も二味も違う」というイメージは持っていただけたかと思いますので、演奏について書いていこうと思います。

さて、演奏の方はなかなか独特なものです。場面ごとに変幻自在に調子を変えていくので、コントラストがかなりハッキリしています。モルダウの急流からの追い込みの迫力は流石ですが、この演奏での白眉はシャールカでしょう。冒頭からの弦楽器のキレのある追い込みがとてもスリリングですが、中間部の落ち着いた響きの美しさも素晴らしく、ポルタメントのかけ方が何とも気持ちいい。そして、終結部では一気にギアを上げ、 高速テンポでバシっと決めます。これに限らず、全曲を通じて厳格に統率されたオーケストラによる見事な音の絵巻を楽しめるでしょう。オススメです。

ちなみに、マレーシア国立交響楽団はマレーシアフィルと打って変わって貧乏ローカルなオーケストラで、日本人ボランティアの大田さんが丹精こめて育てております。詳しくはこちら
        
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ヽ['A`]ノキモメン

Author:ヽ['A`]ノキモメン
武蔵国に生息するキモオタが、ダラダラと書き連ねる落書き帳ブログです。
音楽レビューやその他雑記など、意味不明だったり、極端に偏っていたり、激しく的外れだったりしている事を書くかも知れませんが、頭が弱い子の私見と妄想だと思って笑って見逃してください。
特に音楽レビューでは良い演奏かどうかよりも、面白いかどうかで判断する傾向が強いので、初めて触れる曲について、このブログの記事を参考にしない方が良いかもしれません。

好きなもの:珍クラシック、ラノベ、ロケット、飛行船、SF作品
嫌いなもの:生のトマト、茄子

更新ペースは不定ですが、月に4つぐらい記事を書けたら良いなと思っています。

そんなこんなで、このままでいいのだろうかと悩みながら結局ずるずるとやっているブログです。このままでいいんでしょうか。

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旧称:ヽ['A`]ノキモメンの生ける屍のような生活



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