いつの間にか買っていたらしいCD
みかん箱で完全に忘れ去られていた。
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
プロデュース:佐々木誠
演奏:ホールに置かれたシンセサイザーの皆さんw
Rec:1996年2月
愛知県芸術劇場コンサートホール
FINFIN HMH-750
富士通のプロデューサーが会社のバックアップで収録したシンセサイザーシリーズのひとつ。
他にサンサーンスのオルガン交響曲や、ピッツィカード曲のCDがある。
シンセサイザーのクラシック演奏は、珍しいとは言え、無いわけではない。
改編が多いとは言え、富田のように有名な奏者もいる。
しかし、曲自体には全く変更を加えず、コンサートホールにスピーカーを並べて、
バイノーラルで録音したものとなると、かなり珍しい部類に入るのではないだろうか。
最初のヴァイオリンのフラジオを聴いた時は、「お?結構やるかも?」と思ったけど
木管が入ってきて一本調子に歌い始めた辺りで、椅子から落っこち初めて
金管がいつもの安っぽい電子音を響かせたところでズッコケた。
なんとか自然な音響にしようと言う努力は感じられる。試みとしては面白いCDだろう。
しかし、元々シンセサイザーの音が苦手なオイラは全曲を聴きとおすのが辛かったので
ところどころ早送りしてしまった。要するにそういうレベルの出来。
4楽章の冒頭を聴いて、これはもうダメかもわからんね…と絶望したのは秘密だ。
一部はなかなか聴かせる部分もあるが、生と機械の音はまだまだ差がある事を改めて思わされた。
と言っても、10年以上前の録音だから、それも当然か。
先日聴いた(この記事とは関係ない)MIDIの楽器の音は、だいぶ再現性が高かったしね。
いつか、こういう技術が完成されて、機械が完璧なマーラーを演奏して
それを視聴する事が当たり前になる時代が来るのか、いや、それは無いか。
音楽と言うのは刹那性も楽しみのひとつ。生きた表情があってこその音楽なのだ。
面白いと思っても誰もやらなかった、そして、他にやる人がいないという事には
それなりの理由があるんだろう。
今回は評価は無し。一人の技術者の挑戦に乾杯!
- 2008/07/02(水) 23:29:49|
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