ここに書く事が無いんだけど、それは大丈夫なんですかね?

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メンゲルベルク/パリ放送管の悲愴

国民革命

チャイコフスキー:交響曲 第6番 「悲愴」
ウィレム・メンゲルベルク
パリ放送大管弦楽団
Rec:1944年1月20日 ライヴ
MALIBRAN-MUSIC  CDRG 189
mengelparis.jpg
第二次大戦中、ドイツに占領されたフランスでは、第一次大戦の英雄であるフィリップ・ペタン元帥を元首とした親独中立を掲げるヴィシー政権が誕生しました。パリを含む北フランスと大西洋沿岸はドイツの占領統治下におかれていた為、オーヴェルニュのヴィシーに政府が置かれた事から、こう呼ばれております。
この当時のフランスにおいて、アンリ・ジローやド・ゴールを初めとした自由フランスや反独レジスタンスに対する当時の国民の支持は、(ドイツのマジノ線迂回作戦(マンシュタイン・プラン)で6週間でフルボッコにされた事もあってか、)戦後のレジスタンス神話からは想像もつかないほど低く、大体の国民は「ドイツ寄りの中立」がもたらす常態への復帰を甘受しておりました。
その為、フランス国内では親独のプロパガンダ放送も大々的に行われており、今回の録音に登場するパリ放送もそんなプロパガンダ放送局のひとつです。
まあ、この辺の現代フランスでは半ば無かった事にされつつある歴史についてはロバート・O・パクストンの「ヴィシー時代のフランス」という本に詳しいので、近代史が好きな方は是非一読を。

メンゲルベルクは戦前はヴィルヘルミナ女王よりも国民に人気があるようなオランダ人でしたが、ドイツ系名家出身の両親を持つ民族ドイツ人でもあったので、ナチスによる低地諸国併合後も国外脱出せずにオランダに留まっておりました。
そして、その人気に目を付けたゲッベルスの元で「真にオランダの事を考える英雄」として利用され、演奏活動を行っていた為に、戦後はナチス協力者として演奏活動を禁止され、不遇の晩年を過ごしたという事は皆さんご存知かと思われます。

そういった経緯もあり、今回の1944年の録音はメンゲルベルクのキャリアの中でも最後期にあたるもので、存在自体知られていなかった貴重な音源です。発掘したMALIBRANレーベルに感謝感激ヒデキ感激。

さて、前置きが長くなってしまいましたが演奏はというと、メンゲルベルクらしいテンポの大きな揺れや大時代的なポルタメントはあるものの、パリ放送管がメンゲルベルクに慣れていないようなぎこちなさも時折感じます。
しかし、ライヴ特有の情感もあり、二種の旧録音では味わえないような高揚感も持っています。特に実測12分を越える4楽章における呼吸の深さは圧倒的です。ここでのメランコリックな響きは現代では絶対に聴けないものでしょう。
アセテート盤からの起こしたものと思われる継続的なノイズと、盤の切り替えに合わせた音場の変化はあるものの、当時のライヴ録音にしては、十分に聴ける水準の音質です。また、やや音が細いと感じる部分があり、これはパリ放送管がCOAほどの技術を持ってない事と、ノイズを減らすことに重きを置いたようなリマスタリングが起因しているとは思いますが、それぐらいで魅力が減じるような演奏ではありません。
ただし、3楽章の7分30秒辺りで少しの音の欠落があり、ここが唯一、気になったところでしょうか。
何にせよ、同曲のファン、メンゲルベルクのファンの両方に薦められる録音ですし、近代史好きとしてもくすぐられるところがあるCDだと思います。
キモメンはクラシックだけでなく近代史とかも好きなの?
自分は美術史とか近代史とか少し興味はあるけど全然知識ないや
[ 2010/10/27 00:16 ] [ 編集 ]
いろんなものが好きですよ。
近代史も民俗学も鉄道もロケットも音楽もラジコンも
野球もウェイトトレーニングも漫画も小説もラノベも
ゲームもSFも釣りも好きです。
これ以外にもたくさん好きなものがあります。
とにかく、いろんなことに興味を持つタイプなんです。
そのせいで面倒なことも少なくないですけどね。
[ 2010/11/02 22:39 ] [ 編集 ]
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